介護職が注意したい問題や病気について

介護職の仕事を目指すのであれば、自らの健康管理をしっかりと行わなければなりません。自分自身の健康に問題があると、身体の不自由な方の日常生活をしっかりとサポートできないからです。そこで、介護職に起こりがちな問題や病気の傾向を理解し、自らの健康管理に役立てることが重要になります。

介護職の仕事では、介護を必要としている方を支えたり、抱きかかえるといった、肉体的な作業をする場面が多々あります。そうした中で、最も注意したいのが腰痛です。日頃から身体的な疲労をためないように心がけると同時に、腰痛予防のためのボディメカニクスをマスターしたり、1日3食しっかりと栄養のある食事を摂取することが大事です。

次に介護職にありがちな職業病として挙げられるのが、心理的な負担感や無力感などに起因とした精神的トラブルです。例として、多忙な日常業務を続けるうちに目標を見失ってしまい、燃え尽き症候群になったり、気分がスッキリしない状態が続いて、抑うつ状態が慢性化するといったケースがあります。このような状態にならないようにするには、自分の心と向き合う時間をきちんと作り、ストレスを溜めない対策を実践することが重要です。

最後に注意すべきなのが、ウイルス等の感染です。介護職は利用者さんの身体へ直接ふれることが多い職種です。もし自分が何らかの病気にかかっていれば、そのまま利用者さんに感染してしまいます。インフルエンザが潜伏している中で介助をしてしまい、そのまま利用者さんに感染させてしまったケースも少なくありません。体の弱い高齢者にとっては、ちょっとした風邪でも命取りになってしまいます。そうならないためにも、日頃から病気や感染症にかからないような体調管理を心がけなければいけません。